
こういった疑問に答えます。
デメリットを知らないまま家を売ると、「気づいたら生活や精神的な負担が大きくなってた・・・」となりかねません。
今回は家を売るメリットとデメリットから、ケース別(相続、転勤、貸した方がいいのか)の注意点の解説です。
家を売るメリットとデメリットを理解して、「本当に家を売っても大丈夫かな…」という不安を解消していきましょう。
- 家を売るメリットとデメリット
- ケース別の注意点
家を売るメリットとデメリット

まずは一覧でまとめます。
✔メリット
- 毎月の負担(住宅ローン、維持費用、税負担)が軽くなる
- 資産を現金化するので、まとまったお金が入る
- 将来の価格下落を回避できる
✔デメリット
- 買った時よりも安くなる可能性がある
- 次の住まいを確保するタイミング
- 諸費用がかかる
メリット①:毎月の負担(住宅ローン、維持費用、税負担)が軽くなる
家を売ることで住宅ローンの負担から解放されます。
住宅費用は人生の3大支出。

毎月の住宅ローンの負担が思ってたより大きい・・・
と思ってる方も少ないくないのでは。
とはいえ、住宅ローンの返済が滞ることは絶対に避けないといけません。
「家を売却して賃貸に住む」、「もう少し安い住宅に住み替える」など、毎月の住宅費用の負担が軽くなれば家計もだいぶ楽になります。
維持費用と税負担も無くなる
マンション:管理費用と修繕積立金
戸建:老朽化に伴うメンテナンス費用やリフォーム費用
家を売ると上記の支出もかかりません。
さらに、毎年支払う固定資産税の負担からも解放されます。
メリット②:資産を現金化するので、まとまったお金が入る
家を売ると数千万円のまとまったお金が入ってきます。
その費用を「住み替えのための費用」、「借入金の返済」、「生活資金」に充てることが可能。
ただし今の住宅ローンを完済するのが先です。
メリット③:将来の価格下落を回避できる

引用元:国土交通省, 中古住宅流通、リフォーム市場の現状
立地や家の条件にもよりますが、年数の経過とともに不動産価格は下落していく傾向。
「地方など需要の少ない地域」や「駅から15分以上離れた場所」だと、将来はもっと資産価値が下がる可能性があります。
そのため、将来価格が下落する可能性が高ければ、今売った方が高く売ることができます。
続いてはデメリットを見ていきましょう。
デメリット①:買った時よりも安くなる可能性がある
先ほどのグラフの通り、「新築マンションは、購入してから1年で価格が10%下落」、「木造戸建ては10年で資産価値は半分」に。
なので買った時より売却価格は安くなる可能性があります。
とはいえ、

住宅ローン残ってるので少しでも高く売りたいんですけど・・・。
というのが本音かと。
マイホームがいくらで売れるかは、一括査定サイトを利用すれば簡単に分かります。
また高く売るには1社だけではなく、4~5社の査定価格を比較する必要があります。
一括査定サイトなら1分程度で5社以上の不動産会社に査定依頼ができるので、手間も時間もかかりません。
費用もかからず完全無料なので、一括査定サイトについては家を高く売るなら一括査定がおすすめ【その理由とおすすめ3サイト】の記事にまとめてあります。
すぐには売れないかも
人気エリアなら需要があるので、早く買手が見つかりやすいです。
一方で地方や駅から遠いと需要は多くないので、購入希望者が現れるまでは時間がかかるかもしれません。
対策としては「売りやすい時期に売る」、「近隣の相場を確認して売り出し価格を決める」など。
このあたりは家を売る時の注意点を5つ紹介【不動産売却を成功に導く基礎知識】の記事で詳しく解説しています。
デメリット②:次の住まいを確保するタイミング
- 家を売る前に次の住まいを決める → 買い先行
- 家を売ってから次の住まいを決める → 売り先行
売却がなかなか決まらない場合、買い先行だと現在の住宅ローンと新居の住宅ローン(もしくは賃料)が2重にかかります。
さらに「精神的な焦りが出る → 売却を急ぐ → 売却価格を大きく値引してしまう」とメンタル的な負担が大きめ。
売り先行なら、家の売却にじっくり臨むことができます。
ただ、売却の契約が成立したら引き渡し日までに退去できるよう、早めに新居を決める必要があります。
売却と次の住まい探しの流れについてはローンが残ってる家を売る方法【メンタル的に売るタイミングが重要です】にて解説してます。
デメリット③:諸費用がかかる
- 印紙税
- 仲介手数料
- 抵当権抹消登記費用
- 住宅ローン一括返済手数料
家を売るときにも諸費用がかかります。
上記の諸費用の合計は¥100万~¥400万前後。
詳しい内訳について家を売るときの手数料はいくら?【仲介手数料は安くなるのか】にて解説しています。
【ケース別】家を売るメリットとデメリット

- 相続した家を売る時のポイント
- 転勤になった時の選択肢
- 貸すときの注意点
- リースバックの罠
- 確定申告をする
相続した家を売る時のポイント
相続した家も売却して利益がでれば、利益に対して税金がかかります。
売却時の利益 = 売却価格 -(購入する時にかかった費用+売却時の仲介手数料など)
購入する時にかかった費用は当時、親や祖父母が買った時の価格。それが分からないと税負担が増える可能性があるので注意が必要です。
条件を満たせば3,000万円まで特別控除が利用可能。
詳しい条件や、相続した家を売る前にやるべきことについては【知らないと税負担爆増!】相続した家を売る時の税金と節税対策にて解説してます。
転勤になった時の選択肢
「マイホームの売却価格で、住宅ローンが完済できるか」によって、「売却」「賃貸」「単身赴任」どの選択肢が最適かが変わってきます。
住宅ローンが完済できそうなら「売却」「賃貸」どちらも選択肢に。住宅ローンが完済できない場合でも、借り手が見つかりやすい都市部であれば「賃貸」も選択肢になるかと。
【まさかの転勤】家を売るか貸すかどっちがいい?【ケース別3つの選択肢】の記事でYes/Noチャートを作ったので、どのケースに当てはまるか確認してみましょう。
貸すときの注意点
- 空室リスク
- 定期借家契約
- 銀行に必ず相談
- 住宅ローン控除が終了
- 管理会社に管理を委託する
- 賃貸に出した場合の賃料を把握する
上記の通り。
「住宅ローン+管理費+修繕積立費+固定資産税」よりも賃料が上回るかがポイント。
詳しくは【まさかの転勤】家を売るか貸すかどっちがいい?【ケース別3つの選択肢】にて解説してます。
リースバックの罠
リースバックとは、「マイホームを不動産会社に売却してその不動産会社に家賃(リース料)を払い、引き続きマイホームに住む方法」。
マイホームに住んだまま、まとまったお金が短期間で入るのがメリット。
ただし売却価格が周辺相場よりも安く、毎月の家賃は周辺相場よりも高くなります。
つまり、リースバックとはあえて家を安く売って高く借りること。
どちらかというと、デメリットの方が大きいかと。
リースバック以外にも、リバースモーゲージなどがありますが老後に家を売る?【マイホームを活用して老後資金を確保する方法】にて解説してます。
確定申告をする
家を売却して利益がでれば、税金がかかるので確定申告は必須。
利益がでなければ確定申告は必須ではありません。しかし、購入時より売却価格が安かった場合は税金が戻ってくる特例があります。
それには確定申告が必要なので、家を売却したら確定申告をするのがおすすめ。
関連記事>>>家を売る時にかかる税金と節税する方法【税金が戻ってくる裏技も紹介】
家を売るメリットとデメリット:まとめ

もし毎月の住宅ローンの負担が大きいと感じてる場合は、早めに金融機関に相談してみましょう。
「返済期間の延長」や「毎月の返済額を減らす」など救済措置を検討してもらえるかもしれません。
関連記事>>>【コロナショック】住宅ローンが返済できない方へ【救済措置と対処方法】
預貯金が十分にあったり、住み替えを検討している場合は、一括査定サイトなどを使って少しでも家が高く売れないか確認してみるのが良いかと。
なお、不動産売却の流れについては不動産売却の流れ【初めてでも家を高く売りたい方へ】にまとめましたので、本記事のメリットとデメリットを踏まえつつ目を通してもらえたら、理解が深まりやすいかなと思います。
というわけで今回は以上となります。ともに学んでいきましょうっ!
人気記事>>>不動産売却の流れ【初めてでも家を高く売りたい方へ】
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家を売るメリットとデメリットを知りたい
転勤の場合はどうしたらいいの?
相続したけど住む予定は無い
貸した方がいいのかな…