
こういった疑問に答えます。
家は売りやすいタイミングがあるので、売るタイミングを間違えるとマイホームが1,000万円以上も安くなることがあります。
今回は、家を売るベストな時期や築年数についての解説。
最新のデータを紹介しますので、適切なタイミングを把握して不動産売却を成功させましょう。
- 家を売るタイミング
- 古くても売れる家の条件
- 税金面で有利な築年数は?
- 失敗しないために大事な1つのこと
目次
家を売るベストなタイミングを最新データで示します
引用元:公益財団法人東日本不動産流通機構, 季報 Market Watch サマリーレポート 2020年1~3月期, 首都圏地域別の中古マンション成約件数
不動産には取引が多くなる時期がありまして、1年のうちで最も成約数の多い月が1月~3月。
というのも、この時期は就職、転勤、子どもの学校などで4月に引っ越す人が多くなるから。
価格もこの時期が一番高くなります。
何月が一番高く売れる?

引用元:公益財団法人不動産流通推進センター 2020不動産業統計集
売却価格は2月と3月が高くなってます。
7月~9月は売買件数が少ない=「買手が見つかりにくい」時期。さらに、8月と3月の価格を比較すると、その差は1,533万円。
つまり家を売るベストなタイミングは、「短期間で買手が見つかりやすく」、「売却価格も高くなる」2月~3月。
次に築年数を見てみましょう。
人気のある築年数は?

引用元:公益財団法人 東日本不動産流通機構 築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2019年)
築年数は20年以下の物件が人気。
というのも築20年以下の「成約物件の構成比率」が「新規登録物件の構成比率」を上回ってるから。
簡単にいうと、「売れた物件の数が、売りに出された物件よりも多い」ということ。
つまり、築20年以下の物件は需要が高いと言えます。
上記の表は中古マンションですが戸建ても同じ傾向。
高く売れる築年数は?

引用元:公益財団法人 東日本不動産流通機構 築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2019年)
価格を見ると築20年までは緩やかに下がりますが、築20年を過ぎると、価格の下落が少し急になっています。マンションが特に顕著ですね。
つまり家を売るベストな築年数は、「需要が高く」、「価格が急落する前の築20年以下」。

我が家は築20年以上なんやけど。もう手遅れなのかしら・・・
古すぎると売れない?

安心してください。上記は先ほどの構成比率を折れ線グラフにしたもの。
成約件数が最も多いのは、築31年以降。つまり、古いから売れないことはありません。
さらに良いニュースとして、価格が落ちづらい物件もあります。
資産価値が落ちづらい家の条件
✔資産価値が高い
- 人気路線、人気駅
- 駅近(徒歩5分以内)
- 雰囲気のよい庭園が近くにある
✔安全性が高い
- 高台に建つ
- 江戸時代に大名などが住んでいたエリア
- 国立大学や有名私立大学、その付属校がある
✔利用価値が高い
- 角部屋
- 最上階
- 南向きで陽当たりが良い
資産価値、安全性、利用価値が高い物件は価格が落ちづらい傾向。
災害が起きた時にも「命」や「資産」を守れる、「住み心地」や「利便性」などが良い物件は人気があります。
具体的には上記の通り。あてはまる条件が多い物件は築20年以上でも価格は落ちづらくなります。
関連記事>>>失敗せずに家を買うコツ【資産価値が落ちない家の条件 9 選】
税金面で有利な築年数

売るなら5年を超えてからが良いって聞いたけど、本当??
確かに税率は、5年以下と5年超で変わります。
しかし、マイホームを売ったときは、所有期間の長短に関係なく売却益から最高3,000万円まで控除ができる特例があります(3,000万円の特別控除)。
3,000万円の売却益が出ることはあまりないと思うので、5年という期間は気にしなくても良いかと。
関連記事>>>家を売る時にかかる税金と節税する方法【税金が戻ってくる裏技も紹介】
相続した家の場合
相続した家を売るときにも、条件を満たせば3,000万円の特別控除が使えます。
タイミングとしては、相続した日から3年目の12月31日までに売ること。
主な条件は次の通り。
- 売却代金が1億円以下
- 昭和56年5月31日以前に建築されたこと
- 相続する直前まで親が一人暮らしをしていたこと
- 相続のした日から3年目の12月31日までに売ること。
- 平成28年4月1日から令和5年12月31日までの間に売ったこと
など
マイホームと違い、相続した家を売る時はあまり特例がないので、税負担が重くなるケースもあります。
関連記事>>>【知らないと税負担爆増!】相続した家を売る時の税金と節税対策
失敗しないために大事な1つのこと

それは急いで売らないこと。
不動産売却の流れは次の通りでして、売却を検討してから引き渡しまで約6か月前後。
- 売却の検討
- 売却価格の決定
- 売却活動の開始
- 売買契約と引き渡し
- 確定申告
事情によっては早く売却する必要があるかもしれません。
しかし急いで家を売ろうとすると、「価格を下げないと、買いたい人がすぐに見つからない」ことが多いのが現実。
例えば3,000万円が相場の不動産でも、売主が売却を急いでることを買主が知れば、「2,300万円ならすぐ買いますよ」、と言われて容易に値引きに応じてしまう可能性も。
「売却まで時間が無い方は買取を検討しましょう」とよく見かけますが、不動産会社による買取がまさにこれ。足元を見られて安く買い叩かれてしまいます。
「急いで売る=安く売る」となりがちなので、できる限り余裕を持てるように調整したいですね。
これが家を売るベストなタイミング:まとめ

まとめると、築20年以下の物件を2~3月に売却するのが一番ベストなタイミング。
とはいえ、取引件数が一番多いのは築31年~の物件なので、古いから売れない訳ではありません。
資産価値が落ちづらい条件の家なら、古くても高く売れる可能性はあります。
不動産会社に査定を依頼して、いくらでマイホームが売れるか確認してみましょう。
なお、家を高く売るには4~5社の不動産会社に査定を依頼して、価格を比較すると良いと思います。
一括査定サイトなら、スマホがあれば1分程度で4~5社の不動産会社に査定を依頼できます。
完全無料なので、使わない理由はないかと。
というわけで今回は以上となります。ともに学んでいきましょうっ!
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家って古くなると売れないのかな・・・
家が高く売れるタイミングってあるの?
家を売ったことないから失敗したくない